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MT4 EAの反対売買とは?ドテンと決済の違いと安全な使い方

「反対売買」は、いま持っている方向と逆の注文を出すことを指します。ここには二つの意味があり、ひとつはポジションを閉じるために使うやり方、もうひとつは方向転換のために使うやり方です。前者は決済の一種、後者はドテン(持っているポジションを閉じてすぐ反対方向に持ち替える動き)です。この二つの違いを理解しておくと、EAを安心して動かしやすくなります。

まず決済としての反対売買です。買いを持っているときに売りを同じ数量で出して相殺するイメージですが、MT4では単純に逆方向の成行を出すと、たいていは両建て(同じ通貨で買いと売りを同時に保有)になります。つまり古いポジションは閉じられず、新しい反対方向のポジションが追加で建つだけです。EAが「反対売買=決済」と思い込んだまま動くと、意図せず両建てが増えて管理が難しくなります。決済目的なら、EAは明確にクローズの処理を行うか、両建てをしている場合はクローズバイ(相殺決済。一度に二つの反対ポジションをまとめて閉じる)を使う設計が安全です。反対売買を決済代わりに使う設計にしているEAは、説明書にその旨が書かれているか、ログで本当に閉じているかを必ず確認してください。

次に方向転換としての反対売買、いわゆるドテンです。これはサインが反転した瞬間に、持っているポジションを閉じてから、すぐ反対方向の新規を建てます。強いトレンドの日には空白時間が少なくなり、流れに乗りやすい一方、行き来の多いレンジでは手数料とスプレッドの負担が重くなります。EAでドテンを使うなら、順番と条件が要です。必ず「クローズが成功したことを確認してから新規を出す」ようにし、もしクローズに失敗したら新規は見送るルールを入れておくと、二重建てや想定外の枚数増加を防げます。値が速く動くときはズレ(スリッページ。注文価格と約定価格の差)が出やすいので、許容するズレの幅を穏やかに設定し、広がり過ぎたら新規を見送る線を入れておくと落ち着きます。

実務での注意点も押さえておきましょう。まず時間帯です。発表前後や市場参加者が急に増える時間は、反対売買の連発でコストがかさみやすいので、新規を止めるかロットを落とす設定が有効です。次にポジション数の上限です。反対売買を多用する戦略では取引回数が増えがちですから、同時に持てる最大の数や口座全体の合計ロットに天井を決め、届いたら自動で新規を止めると資金が詰まりにくくなります。複数のEAを同じ通貨で動かすときは、マジックナンバー(EAごとの識別番号)を必ず分け、片方が閉じた瞬間にもう片方が開くといった“押し合い”が起きないようにします。

サイン確定の扱いも結果を左右します。反対売買は判断が一瞬遅れるだけで意味が変わります。足が確定してから判断するのか、進行中の足でも判定するのかをあらかじめ決め、むやみに早すぎる反転と遅すぎる反転を避けます。ピンポンのように短時間で反転が続くときは、クールダウン(反転後は数分または次の足まで新規を禁止する時間)を入れて、無駄な往復を減らすと安定します。

検証と試運用では、反対売買が多く発生する日のコストを丁寧に数えます。手数料、スプレッド、ズレの合計が、利益に対してどのくらい重いかを見える化すると、どの時間帯で控えるべきかがはっきりします。デモや極小ロットで実際に一週間ほど回し、ログに出る「クローズ成功」「新規成功」の並びを確認して、順番どおり動いているかを点検します。特に両建てを許可しない口座や、短時間の注文回数に上限がある口座では、連発で拒否されることがありますから、ログのメッセージを読んでルール側を調整します。

よくあるつまずきとして、反対売買を出したのにポジションが減らない、あるいは増えてしまうというケースがあります。これは決済のつもりで逆方向の新規を出してしまい、両建てが増えた状態です。EAの設定や説明書に「決済はクローズで行う」「相殺はクローズバイを使う」と明記があるかを再確認し、もし不明なら小さいロットでテストして挙動を確かめてください。ドテンのつもりがドテンになっていない場合も同じで、まずはクローズが本当に通っているかを確かめると原因にたどり着きやすいです。

最後に、反対売買は強い味方にも弱点にもなり得る動きだという視点を忘れないことが大切です。勢いに乗る日は効果的ですが、行って来いの日には負担が積み上がります。時間帯の線引き、順番の厳守、上限の設定、ログでの確認という基本を守るだけで、リスクは大きく下げられます。以上のように、反対売買は「決済として使うのか」「方向転換として使うのか」をまず分け、設計と運用の小さな工夫を重ねることで、初心者の方でも落ち着いて扱える動きになります。

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