MT4のEAで必要な証拠金の計算方法
MT4のEAを利用するにあたり、「必要証拠金」「有効証拠金」「証拠金維持率」の3つは必ず頭に入れておかなければいけません。必要証拠金はEAトレードを行うにあたって必要な資金で、最大レバレッジによって左右されます。有効証拠金はEAトレードで実際に使える資金のことです。証拠金維持率は必要証拠金に対して有効証拠金の割合で、100%近くになると強制ロスカットの危険性があります。それぞれの証拠金をどのように計算するか解説します。
必要証拠金は、最大レバレッジと通貨のレートで変わります。たとえば、1USドルのレートが120円のときに、最大レバレッジ25倍、1万通貨でEAトレードを行う場合の計算式は以下です。
計算式)取引通貨の現在レート × 取引量 ÷ レバレッジ = 必要証拠金
120円x1万通貨 ÷ 25倍=48000円
必要証拠金は4万8000円となるので、FX口座に最低4万8000円が入っていなければなりません。
有効証拠金はどれだけトレードに余力があるかを示します。
計算式)証拠金(FX会社への預入金額) ± 保有中のポジションの損益 = 有効証拠金
たとえば、20万円の証拠金を口座内に所有しており、ポジションを保有してなければ有効証拠金は20万円ですが、ポジションの含み損が1万円であれば有効証拠金は21万円となります。
証拠金維持率の計算式は以下の通りです。
計算式)有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100 = 証拠金維持率(%)
たとえば、証拠金が20万円で、含み益が2万円、必要証拠金が4万円だった場合、
22万円÷4万円x100%=550%
証拠金維持率は550%と導き出せます。
MT4でEAをトレードする際は、強制ロスカットのリスクを避けるためにも常に証拠金を意識しながらトレードをしてください。なお、強制ロスカットの基準は各FX会社によって異なります。